新庄しんじょうと本庄ほんじょうにある国司神社くにしじんじゃでは、昔むかしから赤米あかごめを神様かみさまへのお供そなえにしてきました。「新本両国司神社しんぽんりょうくにしじんじゃの赤米あかまいの神饌しんせん」として県指定無形民俗文化財けんしていむけいみんぞくぶんかざいに指定していされています。神社じんじゃの田たんぼで作つくった赤米あかまいを神事しんじでお供そなえしているのは総社市そうじゃしを含ふくめ全国ぜんこくで３か所しょのみとなっています。
　「霜月祭しもつきさい」は、毎年まいとし旧暦きゅうれきの１１月がつ１５日にちに当あたたる日ひに、それぞれの国司神社くにしじんじゃで豊作ほうさくに感謝かんしゃする祭まつりです。神社じんじゃの周まわりに住すむ人ひとや地元じもとの小学生しょうがくせいが参加さんかして赤米あかまいのお供そなえをするほか、参拝者さんぱいしゃには赤米あかまいで作つくられた甘酒あまざけがふるまわれます。本庄国司神社ほんじょうくにしじんじゃでは、釜かまで湯ゆを沸わかし小銭こぜに１２枚まい（うるう年どしには１３枚まい）と神様かみさまに供そなえるお酒さけ、赤米あかまいでその年としが豊作ほうさくかどうかを占うらなう「湯立て神事ゆだてしんじ」が行おこなわれます。また、新庄国司神社しんじょうくにしじんじゃでは、地元じもとの小学生しょうがくせい２人りが２ｍめーとるほどのフクラシの木きにくくりつけた餅もちを担かついで１００段だんほどの石段いしだんを駆かけ降おり、２００ｍめーとる離はなれた神社じんじゃの田たんぼ跡あとに奉納ほうのうする「かけりもち」という神事しんじが行おこなわれます。昔むかしは、この競争きょうそうで翌年よくねんの栽培当番さいばいとうばんか祭まつりの当番とうばんを決きめていました。