「玉島天神祭たましまてんじんまつり」は、羽黒神社はぐろじんじゃの中なかにある学問がくもんの神様かみさまとして祀まつられている菅原道真公すがわらのみちざねこうをしのび、玉島港たましまこうの繁栄はんえいと安全あんぜんを願ねがう夏祭なつまつりです。 明治以前めいじいぜんから３００年ねん余あまり続つづけられていると伝つたえられる伝統行事でんとうぎょうじです。若者わかものに担かつがれた神輿みこしは、玉島たましまのそれぞれの町まちの神様かみさまが休やすむ場所ばしょとしてつたえられている、御旅所おたびしょを巡めぐります。そして神輿みこしは海上御渡かいじょうとぎょへと続つづきます。海上御渡かいじょうとぎょとは、海上安全かいじょうあんぜんや大漁たいりょうなどをねがい、船遊ふなあそびの好すきな神様かみさまに喜よろこんでもらおうと、神輿みこしを乗のせた御神幸船ごしんこうせんで、海上かいじょうを巡航じゅんこうする行事ぎょうじです。
　玉島たましまでは、毎年まいとし、天神祭てんじんまつりの日ひに、菅原道真公すがわらのみちざねこうの霊れいを慰なぐさめるとともに、港みなとの安全あんぜん、繁栄はんえいをお願ねがいするため行おこなわれます。囲かこわれた範囲はんいを清きよめるための斎竹いみだけ、注連縄しめなわを張はった御神幸船ごしんこうせんには、神主かんぬし、おともの供人ともびとが同乗どうじょうし、玉島大橋たましまおおはしの沖合おきあいで、塩しお、酒さけ、米こめを海うみに供そなえ、祈いのりを捧ささげます。
　その他ほか、 市民総踊しみんそうおどりなどの行事ぎょうじも行おこなわれ、夏祭なつまつりとしてたいへんな人出ひとででにぎわいます。