「御神幸武器行列ごしんこうぶきぎょうれつ」は、通称つうしょう「土下座どげざまつり」ともいわれています。本行列ほんぎょうれつは、１０月がつ１５日にちの船川八幡宮秋季大祭ふなかわはちまんぐうしゅうきたいさいの当日とうじつに神輿みこしの御神幸ごしんこうの時ときにその先導せんどうとなるものです。総勢そうぜい６４名めいからなる行列ぎょうれつは、白熊はぐまと呼よばれる大槍おおやり、薙刀なぎなた、鉄砲てっぽう、弓ゆみ、槍やり、大旗おおはた、馬印うまじるし、沓篭くつかご、などが主体しゅたいで、青竹あおたけを手てにした２人ふたりを先頭せんとうに、「下したに、下したに」の大おおきい声こえとともに神社じんじゃを出発しゅっぱつし、一定いっていの道みちを進すすんで船川八幡宮ふなかわはちまんぐうと宮地町みやじちょうを往復おうふくします。
　幕まくを張はり巡めぐらし、盛もり塩じおで清きよめた沿道えんどうの人ひとたちは、行列ぎょうれつが近ちかづくと腰こしを低ひくくしてお出迎でむかえをします。女性じょせいや子こどもについては家いえの中なかの座敷ざしきの上うえでも良いいとされています。人々ひとびとが腰こしを低ひくくして行列ぎょうれつをお出迎でむかええする光景こうけいから、通称つうしょう「土下座どげざまつり」ともいわれます。 武器行列ぶきぎょうれつがいつ頃ごろから始はじまったかについては、はっきりとしていませんが、約やく３００年前ねんまえの元禄げんろく１０年ねん（１６９７年ねん）、新見藩初代藩主にいみはんしょだいはんしゅとなった関長治せきながはるが、船川八幡宮ふなかわはちまんぐうのお祭まつりにおける警備けいびをさせたことが始はじまりとされ、現在げんざいもその当時とうじのしきたりが忠実ちゅうじつに継承けいしょうされています。