「大島おおしまの傘踊かさおどり」は、大島地区おおしまちくに伝つたわる盆踊ぼんおどりです。新暦しんれき８月がつ１４日にちの夜よる、大島中学校おおしまちゅうがっこうの校庭こうていで行おこなわれます。２人１組ふたりひとくみとなり、傘かさを刀かたなに見立みたてて斬きり合あうように踊おどるのが特徴とくちょうです。「大島音頭おおしまおんど」に合あわせて「出踊でおどり」「忍しのび」「斬り合いきりあい」の三種類さんしゅるいの型かたを順じゅんに踊おどります。戦国時代せんごくじだいに大島おおしまの領主りょうしゅだった細川通菫ほそかわみちただ公こうの百回忌ひゃっかいき墓前祭ぼぜんさいが貞享じょうきょう３年ねん（１６８６年ねん）に行おこなわれた際さい、大島村おおしまむらから参列さんれつした遺臣いしんたちが、武芸ぶげいのはしばしを取とり入いれた供養踊くようおどりを奉納ほうのうしていたところ、たまたま夕立ゆうだちがあり、刀かたなの代かわりに雨傘あまがさを使用しようして踊おどったことが起源きげんといわれています。