おうぼさんこふん
関係のある情報
【場所】倉敷市庄新町【年代】古墳時代
【指定年月日】昭和34年3月27日【所有】倉敷市
この史跡について
王墓山丘陵に存在するこの古墳は、明治の終わりに破壊されて、その形が著しく変わってしまっており、その大きさや形については明らかではありません。石室は横穴式だったと思われますが、これも石材が抜き取られています。
井原市で産出する浪形石で造られた家形石棺が墳丘の裾に残されています。明治の終わりに壊されたときに掘り出されたものです。
浪形石の家形石棺をもつ他の古墳は、吉備でも有数の規模を誇る有力な豪族のものばかりです。王墓山古墳の主も同じような有力者であったと思われます。また、これを裏書きするのが、出土した四仏四獣鏡や金銅製の馬具をはじめ、柄頭、甲冑、鉄製武具などの豊富な副葬品です。これらは現在、東京国立博物館に収蔵されています。
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