大おお飛島洲びしますの南みなみ遺跡いせきは、奈良なら時代じだいから平安へいあん時代じだいに海上かいじょう交通こうつうの安全あんぜん祈願きがんをした場所ばしょと考かんがえられています。
　昭和しょうわ３７(１９６２)年に、校庭こうていに鉄棒てつぼうを設置せっちしようと地面じめんを掘ほっていたところ、銅鏡どうきょう・銅銭どうせん・土器どきなどが出土しゅつどしたことがきっかけで、発見はっけんされました。その後ご、発掘はっくつ調査ちょうさが行おこなわれ、銅鏡どうきょう、奈良なら三彩さんさいという焼やき物ものや和同開珎わどうかいちんなど、全国的ぜんこくてきに見みても貴重きちょうな品々しなじなが出土しゅつどしました。国家こっかが祭祀さいしに関かかわっていた可能性かのうせいが高たかく、遣唐使けんとうしの航海こうかいの無事ぶじを祈いのっていた場所ばしょなのかもしれません。