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北木島の流し雛

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きたぎしまのながしびな

 

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笠岡かさおか北木島きたぎしま

この行事ぎょうじについて

 「北木島きたぎしまながびな」は、北木島きたぎしま大浦おおうら海岸かいがんで、旧暦きゅうれきがつにち満潮時まんちょうじ紙雛かみびなせた小舟こぶねうみなが伝統行事でんとうぎょうじです。
 小麦こむぎわら、または、厚紙あつがみ利用りようして小舟こぶねうつろ船うつろぶね)をつくり、てます。そのなかに、毎月まいつき体作たいつくってためた12たい紙雛かみびな閏年うるうどしは13たい)と、前後ぜんご船頭せんどうせます。これにアサリ寿司すしももはな小枝こえだなどをえて、浜辺はまべからうみへとながします。ひなおくるのはおんなひとで、このひななやみや病気びょうき託したく、また、家族かぞく安全あんぜんどものすこやかな成長せいちょうねがって、ひる満潮まんちょうせ、引き潮ひきしおとともに「加太かたかえってください」ととなえながらながします。
 一説いっせつには、この行事ぎょうじはじまって、かれこれ300ねんにもなるといわれています。和歌山市わかやまし加太かたにある淡嶋神社あわしまじんじゃ信仰しんこうもとづく行事ぎょうじで、もと各家庭かくかていでめいめいにながしていましたが、現在げんざいでは観光行事化かんこうぎょうじかし、大浦おおうらはまから一斉いっせいながしています。なお、大浦おおうら荒神社こうじんじゃのそばに、淡島様あわしまさまちいさなほこらまつられています。

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