神社じんじゃの創建沿革そうけんえんかくについて詳くわしくわかってはいませんが、流行はやり病やまいを免まぬがれるため、村の氏神様うじがみさまとして建たてられ、天形てんきょう星社せいしゃを称しょうした時期じきを経へて、明治めいじ３(１８７０)年に元の天石あめのいわと門別わけ保布羅ほふら神社の名に戻もどしたものと伝えられています。
　本殿ほんでんは、三段だんに整地せいちした社しゃ地の上段に石を積つみ、 西を正面にして建てられています。檜皮ひわだ葺ぶきの白木しらきの建物たてもので、屋根やねには飾かざりがあり、細こまかい様式ようしきは曽原そばらにある清田きよた八幡はちまん神社本殿によく似にています。
　また、棟札むなふだによると元禄げんろく１１(１６９８)年の改築かいちくとされていますが、この時期備前びぜん藩はんでは、元禄１０(１６９７)年の吉備津彦きびつひこ神社の改築をはじめ、神社行政ぎょうせいへの新たな取とり組みを始はじめており、こうした流ながれを受うけたものと考えられます。