熊野神社本殿(第一~六殿)6棟
関係する市町:倉敷市
くまのじんじゃほんでん(だいいち~だいろくでん)ろくとう
関係のある情報
【場所】倉敷市林
【時代】第一・第三~第六殿:江戸時代
第二殿:室町時代
【指定年月日】第一・第三~第六殿:昭和43年4月19日
第二殿:大正10年4月30日
【所有】熊野神社【見学】見学可
この建造物について
南に面して一列に並んだ社殿は、向かって左から第三・第一・第二・第四・第五・第六殿といいます。6棟からなる本殿のうち、第二殿が国の重要文化財、第一・三~六殿の5棟が県の重要文化財に指定されています。
熊野神社は、古くは熊野十二社権現と呼ばれ、大宝元(701)年に紀伊の熊野より勧請し、その後、応仁元(1467)年に戦のため全焼したと伝えられています。明応元 (1492)年に再建されましたが、第二殿は本殿のなかでは最も古く、6棟のうちほぼ中央に建っています。その後、明治になり神仏分離令によって「熊野神社」として祀られるようになりました。
全体に色が塗られており、柱などは赤く塗られ、木口に黄土を塗り、板壁や裏板は白塗りされています。
室町時代中期の建築様式をよく示している建物です。
また、県の重要文化財である5棟は、いずれも正保4 (1647)年に岡山藩主・池田光政によって再建されたものと伝えられています。
屋根は全て檜皮葺で、色をつけない白木造となっています。第一殿は、第二殿とよく似た姿となっており、また、第六殿は熊野権現の鎮座する地を守る地主神を祀った特殊なもので、紀州熊野の本宮にも同じようなものがみられます。
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