現在の国分寺こくぶんじは、奈良時代ならじだいに建てられ中世ちゅうせいに廃寺はいじとなった備中国分寺びっちゅうこくぶんじを再建さいけんしようと、清水山しみずさん惣持院そうじいん住職増鉄和尚じゅうしょくぞうてつおしょうが、領主りょうしゅ蒔田氏まいたしから再興さいこうの許可きょかと国分寺の跡地あとちを賜まつり、江戸時代・享保きょうほう２（１７１７）年から１９年の歳月さいげつを費ついやして建たてたものです。建設けんせつに費ついやした費用ひようは、銀ぎん３６０貫目かんめ、金に換算かんざんすると５,０００～６,０００両りょうにのぼったといわれています。領主りょうしゅ蒔田氏まいたしの援助えんじょが大きかったためか、武家的ぶけてきな書院造風しょいんづくりふうの簡素かんそな建物となっています。

※ 庫裏くり・・・寺院じいんの台所にあたる建物、あるいは住職じゅうしょくおよび家族の住むところ。入母屋造いりもやづくりの二階建にかいだて、本瓦葺ほんがわらぶきとなっています。