「乙島祭おとしままつり」は、戸島神社としまじんじゃの秋祭あきまつりの諸行事しょぎょうじをいいます。祭まつりの当日とうじつ、戸島神社としまじんじゃに皆みんなが勢揃せいぞろいし、３芸能げいのう（泉谷の奴いずみやのやっこ（投げ奴なげやっこ）、畑の獅子はたのしし（獅子舞ししまい）、城・岡之辻じょう・おかのつじの鬼おに（棒術ぼうじゅつ））が奉納ほうのうされます。その後ご、神社じんじゃを出でて、神社じんじゃの神輿みこしが地域ちいきをまわります。神輿みこしが地域ちいきをまわった後あとを１３基きの「おおばもの」が続つづきます。
　「おおばもの」は、太鼓台たいこだいである３層そうから５層そうの赤あかい布団ふとんを重かさねた形かたちの千歳楽せんざいらくが多おおく、船ふねの形かたちをしたものや屋台やたいの形かたちをしたものもあります。地域ちいきのまわり方かたは、約半日やくはんにちをかけて乙島おとしまの丘陵地きゅうりょうちの外周部がいしゅうぶを長円形ちょうえんけいにたどり、一年いちねんおきに東回ひがしまわり、西回にしまわりで行おこないます。巡回じゅんかいを終おえた「おおばもの」は、境内けいだいを目指めざし、１７０段だんの石段いしだんをかけ登のぼります。「おおばもの」が神社じんじゃに集あつまり、静しずまると、先さきの３芸能げいのうが再度さいど奉納ほうのうされ、祭まつりの幕まくが降おされます。「乙島祭おとしままつり」は、市しの重要無形民俗文化財じゅうようむけいぶんかざいに指定していされています。
　夕方時ゆうがたどき、再ふたたび神社じんじゃへ戻もどってきた「おおばもの」が、勇いさましい掛かけ声ごえとともに急きゅうな石段いしだんに沿そって担かつぎあげられる姿すがたは誠まことに壮観そうかんです。