飛鳥あすか時代じだいに創建そうけんされた寺院じいんの跡あとです。今いまでは大部分だいぶぶんが水田すいでんとなっていますが、発掘調査はっくつちょうさによって、金堂こんどうや塔とうなどの建物たてもの跡あとが見みつかり、南北なんぼく１３０ｍ×東西とうざい１３０ｍもの広ひろい敷地しきちだったことが分わかりました。また、出土しゅつどした瓦かわらの模様もようを調しらべると、７世紀後半せいきこうはんに金堂こんどう、次つぎに塔とうが建たてられたことが分わかりました。平安へいあん時代じだいの１１世紀せいきに主おもな建物たてものが焼失しょうしつしてしまったようです。
　現在げんざい、遺跡いせきは水田すいでんや公園こうえんになっていますが、その一角いっかくにはこれは塔とうの中央ちゅうおうにある柱はしらを据すえるための礎石そせきが顔かおをのぞかせています。 主おもな出土品しゅつどひんは、笠岡市立郷土館かさおかしりつきょうどかんに展示てんじされています。