備中松山城跡びっちゅうまつやまじょうあとは、高梁市街地たかはししがいちの北側きたがわにある臥牛山がぎゅうざんに作つくられた山城やまじろです。今いまから約やく７７７年前ねんまえに作つくられてから、徐々じょじょにお城しろが大おおきくなっていき、戦国時代せんごくじだいには２１ヵ所しょの砦とりでが作つくられていたといわれています。備中びっちゅうでは大おおきなお城であることから、島根県しまねけんの尼子氏あまごしや広島県ひろしまけんの毛利氏もうりしが奪うばい合あいを行おこなっています。
　今いまから約やく３３０年前ねんまえに石垣いしがきなどが作つくられて、現在げんざい見みることのできる形かたちになったといわれています。備中松山城びっちゅうまつやまじょうの天守てんしゅは、このときから残のこっているものであり、全国ぜんこくに１２ヵ所しょ残のこっている天守てんしゅの一ひとつで、日本にほんで山城やまじろに天守てんしゅが残のこっているのは備中松山城びっちゅうまつやまじょうだけです。
　史跡しせきに指定していされているのは、城内じょうないの８ヵ所しょであり、鎌倉時代かまくらじだいから戦国時代せんごくじだいの砦とりでの跡あとや、江戸時代以降えどじだいいこうの石垣いしがきなど、どちらも見みることのできる珍めずらしいお城しろです。