高梁川は、岡山県の西部に位置し、その源流は新見市千屋の花見山(標高1,188m)にあります。成羽川、小田川などいくつもの支流 をあわせ、水島灘につづいて全長111km、流域面積2670㎢の一級河川です。
高梁川は河川敷や広い水面を利用し、子どもたちの遊び場 としてだけでなく、住民の方のレクリエーションの場としても利用されています。また、河口部は、岡山県内一の工業 しゅうせきちである水島工業地帯を形成しており、この水島工業地帯を支える工業用水をはいきゅうしているほか、岡山市、倉敷市、総社市 をはじめとする10市4町へ水道用水をはいきゅうし、農業用水や発電用水として利用されるなど、地域の生活、農業、産業のきばんを支えています。
高梁川流域には、678種類の植物、65種類の魚介類 、95種類の鳥類、1056種類の昆虫類 、25種類のほにゅう類・両生類・はちゅう類が確認されています。高梁川流域の自然環境は、上流域の一部がひばどうごたいしゃく国定公園、備作山地県立自然公園に、中流域 の一部が高梁川上流県立自然公園、山野峡県立自然公園に指定され、また、下流域の一部が吉備史跡県立自然公園に指定されています。流域では阿哲峡、井倉峡、豪渓、天神峡 など高梁川水系特有の景勝地が数多く見られ、四季折々に周辺の山々と一体となった美 しい自然景観が形成され、自然とのふれあいの場となっています