モリアオガエルは、両生類アオガエル科で、日本だけに生息しています。体長は、雄おすは７.５cm程ですが、雌めすは大きく９.５cm程になります。体の色は緑色で褐色かっしょくの斑紋はんもんがあり、お腹は白色です。夜行性で、吸盤きゅうばんが発達し、主に木の上で生活しています。
　５～６月ごろになると、夜間、雌雄しゆうは池や沼の岸に集まり、雌めすがまず樹木じゅもくに登り水面上に張り出した木枝に行き、雄おすがそれに続いて集まり産卵を開始します。雌めすは、直径１５cm前後の泡状の塊かたまりの中に２００～３００個の卵を産みます。２週間ほどでふ化したオタマジャクシは、自ら出す酵素こうそで泡の塊かたまりを溶かし、底が破れると下の池に落ち、２ヶ月程で蛙かえるになります。